本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

ZK 初めてのブックオフオンライン

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初めて、ブックオフオンラインで、この6冊の中古本を購入しました。ネットサイトでの注文なのでどの程度の本が送られてくるのか少し心配だったのですが、値段の割にはどれも良品でした。ブックオフの実店舗では何度も買っていますが、それと比較するとかなりコスパは高いように思います。
ブックオフの実店舗では、品揃えにばらつきがあり、欲しい本が必ずしも手に入りませんが、オンラインではあらかじめ在庫状況が確認できるので、とても便利です。
また、一定額以上の注文ならば送料が無料なのも嬉しい。Amazonでもよく本を購入しますが、Amazonが直接販売しているもの以外は基本的に送料がかかるので、送料を含めた価格で比較すると、ブックオフオンラインのほうがお得なようです。
ともあれ、それぞれに長所と短所があるので、うまく使い分けていきたいと思います。
昨今、ショッピングサイトが増えたことで、選択肢がたくさん増えたことは、買う側にとっては大変嬉しいことですが、いくら安くても、インターネット詐欺などには引っ掛からないように、売り手の信用性の確認については十分な注意が必要でしょう。
上手に利用して賢い買い物をしたいものです。

ZK 人間ドック受けてきました

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42歳のころから毎年、この時期に人間ドックを受診するようになりました。
恒例行事化しているので、私にとってはちょっとした夏の風物詩のような感じです。
さすがに身体のあちこちにガタがきているようで、昨年あたりから再検査項目が少しずつ増えてきています。
まあ、身体は確実に老化していき、時間の流れが確かなものであることをはっきりと告げているということなのでしょう。

人間にとっては時間は有限であり、誰もみな例外なく自分の持ち時間を減らしながら生きている。その事自体を年に一度の人間ドックを通じて、実感するのもなかなか悪くない気がします。
さて、明日からまた日常に忙殺され埋没する日々に帰っていきます。
今日のドック受診は、ある意味、非日常的な時間空間であったように思います。


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BR 『数学でつまずくのはなぜか』 小島寛之

 数学って、学生時代からちょっと苦手…っていう人、多いのではないでしょうか。

特に私みたいに根っからの文系人間って、たいがい高校時代に数学や物理に挫折して、文系に進んだというパターンでは?(えっ、やっぱり私だけですか、そんな意気地なしの人生を歩んできたのは…。)

そんな数学に対する挫折が、いったいどこから始まったのか、ターニングポイントはどこだったのか。この本で、そんな過去の自分をちょっと振り返ってみました。 

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)

 

 いやあ、なるほど。そこで道に迷ったのか。

そんなことをこの本はちゃんと教えてくれました。そして、道に迷わない方法も、わかりやすく丁寧に。

しかし、そこは数学の本。だんだん後半に進むに従って少しずつ内容は難しくはなっていきますが、それでも筋道が明らかだから、読み手としては何となく「なるほど」と腑に落ちる感があります。

 

もうひとつ、数学って言えば、この年齢になって初めて数学への興味を持たせてくれた1冊。 

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

 

 この本に出会うまでは、恥ずかしながら、哲学と数学の共通項に全く考えが及びませんでした。何となく論理学が哲学と密接不可分であることは理解していたけれど、同時に数学においても重要な関係にあったとは。

冷静になって考えれば、ごく当然のことではあったのですが、根っからの数学アレルギーの私としては、そこは無意識に避けて通っていたのかもしれません。

ところが、哲学のおける不完全性定理を考えるうちに、本書と巡りあい、物語の面白さと内容の素晴らしさに感動して、一挙に数学への興味が湧いてきたのです。

内容的には確かに難解で、容易には太刀打ちできません。しかし、それでも面白い、面白いと思わせてくれる魅力があると思います。

文系のみなさんも、一度、数学に対する先入観を取り払って、数学も文系科目のひとつだぐらいの気持ちで、これらの本を紐解いてみてはいかがでしょうか。

きっと新たな発見があると思います。

それでは、また。

 

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ZK ブログタイトル変更しました

今まで、初期設定の「SOHSA'S blog」というブログタイトルだったのですが、あまりにシンプル過ぎるかなと思い、「本と音楽と珈琲の日々」に変更しました。

タイトルが変わると何か気分も変わりますね。

と言っても、書く内容はあまり変わらないのではとも思うのですが。

まあ、気楽に、読書録を中心に日々のライフログを兼ねて、書き連ねていきたいと思います。

そうそう、タイトルに「音楽」が入ったとおり、これからは音楽についてもちょっと書いていければと思います。音楽は、心の奥にしみこんで、喜びや悲しみといった感情を増幅したり、半減したりしてくれます。お気に入りの曲は何度でも、それこそ、すり切れるまで聴く、聴き込むことは誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

一方、読書は、と言えば、同じ本を何度も繰り返し読むことは、音楽に比べるとやはり少ない。特に小説は、一度読んでストーリーがわかってしまうと、二度と読まないということも多いのではないでしょうか。

個人的には、それがちょっと残念。本当に素晴らしい作品は何度読んでも、読むたびに新たな感動を与えてくれます。初読では気づかなかった伏線が二度目には明らかに見えてきたり、登場人物の心の機微やら変化やらが違って見えたり、作者の意図に気づいたり等々。繰り返し読むことで、多くの発見と様々な楽しみ方ができる、そんなことを考えながら、これからも読書を楽しんでいきたいと思います。

まあ、あまり難しく考えず、気楽に!が一番ですかね。

では、これからもどうぞよろしくお願いします。

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BR 『哲学史のよみ方』 田島正樹

 

哲学史のよみ方 (ちくま新書)

哲学史のよみ方 (ちくま新書)

 

 

 今日は久し振りの休みでしたので、途中まで読みかけてしばらく放ってあった本を改めて読み直しました。
 
 この本は、著者が序文で書いているように、哲学史の観光ガイドといった感じの本。それもありきたりの定番観光コースではなく、読み手に「ああ、こういうルートもあったのね」と思わせるような、ちょっとマニア好みのコースに連れて行ってくれる本でした。
 途中、時折、ここぞというポイントでは、立ち止まって読み手に「お客さん、ここを見落としちゃあ、いけませんよ」とこっそり耳打ちしてくれています。
 著者は、こんなふうに時代時代の哲学者の思想の橋渡しをしながら、そうした連結によって著者自身の思想・言説をも静かに表現しようとしているようです。
 本書は、いきなりフッサールから始まり、デカルト、スピノザと渡り、ソクラテス、プラトン、アリストテレスへと戻り、ヘーゲル、マルクス、ウィトゲンシュタインへと続いていきます。最後の第4章「他者としてのキリスト教」はちょっと物足りない感が残りましたが、いずれにしても、一読の価値ありの本だと思います。
 
 梅雨も中休みの曇り空の午後、家でゆっくりと哲学の本など開いてみるのも、なかなか風情があるのではないでしょうか。

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BR 『虐殺器官』 伊藤計劃

『ハーモニー』に続き、伊藤計劃作品読了2冊目でした。物語の順序から言えば、本作『虐殺器官』『ハーモニー』の順なのでしょうが。

 

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

 

 近未来を描いたSF作品ですが、全体を流れる色調は、単にSFの領域のみには留まってはいないようです。

「人間は脳細胞だし、水だし、炭素化合物だ。とてつもなく長いけれど、ちっぽけなDNAの塊だ。人間は生きているときから物質なんですよ。その人工筋肉と同じように、ね。この物質以外に魂を求めたって、そこから倫理や崇高さが出てくるように思うのは欺瞞ですよ。罪も地獄も、まさにそこにあるんです」(P116) 

神は死んだ、と誰かが言った。そのとき罪は、人間のものとなった。罪を犯すのが人間であることは不変だったが、それを赦すのは神ではなく、死に得る肉体の主人である人間となった。(P133) 

人と 神との関係において、神の死の意味をこのように論じたことは、極めて興味深いのではないでしょうか。

「…。意識、ここにいるわたしという自我は、常に一定のレベルを保っているわけではないのです。あるモジュールが機能し、あるモジュールはスリープする。スリープしたモジュールがうっかり呼び出しに応答しない場合だってある。物忘れや記憶の混乱はそのわかりやすい例ですし、アルコールやドラッグによる酩酊状態もまた、その一種です。…わたしやあなたは、たえず薄まったり濃くなったりしているのです」……

言葉の問題なのです、と医者は言った。「わたし」とは要するに言葉の問題でしかないんです、いまとなっては。(P186) 

自我とは何か、意識とは何かについて、作者は明確に述べています。

かなり思想的で哲学的です。そしてそれを非常にわかりやすく読み手に提示してくれています。 

物語自体も、大変に面白く感慨深く、情緒的でもあります。また、最後まで読み終えて、タイトル『虐殺器官』の意味するところにやっと気づきました。本作は伊藤計劃のデビュー作でありますが、やはり作者の力が遺憾なく発揮された代表作であり、作者の思想が結晶化された作品であると思います。

いずれにせよ、日本SFの最高峰と言っても過言ではない作品であると思いました。

一読の価値ありの作品です。

しかし、つくづく作者の早逝が惜しまれます。

 

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BR 『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』 立花隆

関東地方も一昨日、ついに梅雨入りしました。今日も朝から雨。これからの季節、休みの日には家でゆっくりと読書して過ごすのが一番かと。

ということで、立花隆氏によるブックレコメンド

 

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

 

 この本は、実際に著者が読んだ本の中からおすすめを、読者が思わず買いたくなるように紹介した本です。立花隆というとどうも専門的で難解な本ばかり読んでいるのではないかというイメージがあったのですが、この本で紹介されている中には、比較的読みやすく柔らかめのものがたくさんありました。基本的にノンフィクションしか読まないと著者は言明されていますが、本書の中で著者が伊藤計劃の『虐殺器官』を読んでいたことを知り、親しみを覚えました。

 本書を読み終え、もう一度、最初から頁を繰りながら、読んでみたいと思った本の紹介頁に付箋をつけてみました。以下はその一部です。

 

人類の足跡10万年全史

人類の足跡10万年全史

 

 

 

カーブボール スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師

カーブボール スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師

 

 

 

ルーダンの憑依

ルーダンの憑依

 

 

 

奇跡の脳

奇跡の脳

 

 

 

重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて

重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて

 

 

 

天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡

天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡

 

 

 

何処へ

何処へ

 

 

 

ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか

ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか

 

 

 

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

 

 様々な分野に広範囲にわたっていますが、乱読派の私にはもってこいといった感じです。そこから新たな視野が拓ける、そんな瞬間が私にとって読書の醍醐味でもあるのです。

 

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