本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

BR 『数学でつまずくのはなぜか』 小島寛之

 数学って、学生時代からちょっと苦手…っていう人、多いのではないでしょうか。

特に私みたいに根っからの文系人間って、たいがい高校時代に数学や物理に挫折して、文系に進んだというパターンでは?(えっ、やっぱり私だけですか、そんな意気地なしの人生を歩んできたのは…。)

そんな数学に対する挫折が、いったいどこから始まったのか、ターニングポイントはどこだったのか。この本で、そんな過去の自分をちょっと振り返ってみました。 

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)

 

 いやあ、なるほど。そこで道に迷ったのか。

そんなことをこの本はちゃんと教えてくれました。そして、道に迷わない方法も、わかりやすく丁寧に。

しかし、そこは数学の本。だんだん後半に進むに従って少しずつ内容は難しくはなっていきますが、それでも筋道が明らかだから、読み手としては何となく「なるほど」と腑に落ちる感があります。

 

もうひとつ、数学って言えば、この年齢になって初めて数学への興味を持たせてくれた1冊。 

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

 

 この本に出会うまでは、恥ずかしながら、哲学と数学の共通項に全く考えが及びませんでした。何となく論理学が哲学と密接不可分であることは理解していたけれど、同時に数学においても重要な関係にあったとは。

冷静になって考えれば、ごく当然のことではあったのですが、根っからの数学アレルギーの私としては、そこは無意識に避けて通っていたのかもしれません。

ところが、哲学のおける不完全性定理を考えるうちに、本書と巡りあい、物語の面白さと内容の素晴らしさに感動して、一挙に数学への興味が湧いてきたのです。

内容的には確かに難解で、容易には太刀打ちできません。しかし、それでも面白い、面白いと思わせてくれる魅力があると思います。

文系のみなさんも、一度、数学に対する先入観を取り払って、数学も文系科目のひとつだぐらいの気持ちで、これらの本を紐解いてみてはいかがでしょうか。

きっと新たな発見があると思います。

それでは、また。

 

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