本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

ZK 4月中の読書まとめ

 

4月は全部で16冊ほど読みました。まあ、2日に約1冊くらいの割合ですかね。

昨年秋から電車通勤から車通勤に変わったため、通勤途中の読書タイムがなくなってしまい、月に読む本の数も激減してしまいました。

それでも何とか隙間時間を見つけての読書。これからもオンとオフを上手に切り替えながら、読書したいと思っています。

 

2014年4月の読書メーター

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読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3418ページ
ナイス数:893ナイス

読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)感想
紙の本の有義性を説きながら、ウェブの発展性について売る側の立場から言及している。話の内容としては首肯する点が多いが、あくまでビジネスとしての期待可能性という側面での話。読み手である私たちにとってウェブ上のデジタル書店とその他のサイトの区別はあまり意味がないような気がする。ネットサーフィンをして多様なサイトを覗き歩くのと、デジタルブックを購入して読むことの間にいったいどれほどの違いがあるというのだろうか。売り手の論理は必ずしも読み手の論理とは符合しないのではないだろうか。
読了日:4月26日 著者:勝間和代
ふれられるよ今は、君のことをふれられるよ今は、君のことを感想
不思議な感覚の漂う作品だった。どうも物語の中での時間の流れが一様ではないようだ。それは、時代を飛び石のように生きている彼の時間だけでなく、この小説全体を流れる時間が。単純にひとつの時間軸上でのことと仮定すれば、主人公の年齢は60歳を迎えた野崎先生のちょうどひとまわり下だから48歳ということだが、主人公と彼は映画『霧の中の風景』を二人で観たことがあり、かつ、その後、BSで放映される同作品を二人で観る。また、主人公は高さ50㎝の椅子からひらりと飛び降りることができる。記憶では『霧の中の風景』が日本で(→)
読了日:4月26日 著者:橋本紡
聖書の読方 来世を背景として読むべし聖書の読方 来世を背景として読むべし感想
著者は聖書を読む際の基本的姿勢、思考を声高に説く。特に最後に述べられている現代の聖書研究者や神学者、政治的監督牧師などの職業的宗教者に対する批判は辛辣で鋭い。「彼等は忠君を説く、社交を説く、慈善を説く……世界の平和を説く、然れども来らんとする審判を説かない、彼等は聖書聖書と云うと雖も聖書を説くに非ずして、聖書を使うて自己の主張を説くのである」とはかなり厳しい。しかし、それ故目から鱗が落ちる。
読了日:4月22日 著者:内村鑑三
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)感想
タイトルのとおり、ビジネス系読書術・読書法をアウトプットの観点から説いた本。全体としては既にある多くの同種の本と異なる点はなく、どれも知っているものばかりといった感が否めない。ただ他書と異なる特筆すべき点がひとつ、それは「文芸書でリーダーの資質を養う」というところだ。ビジネス系読書法の本の多くは、小説・エッセイ等の文芸書は読むな、学術書・ビジネス書等のみ読めと奨めるが、本書は単に目先のビジネスに直結する効率的な情報収集のためではなく、相応の時間を(→)
読了日:4月20日 著者:藤井孝一
だから、新書を読みなさいだから、新書を読みなさい感想
「情報は1冊のノートにまとめなさい」等の著者奥野宣之氏による新書の薦め。先般読了した「新書がベスト」(小飼弾著)とも共通するテーマの本である。本書「だから、新書を~」は単に新書の有用性を説くにとどまらず、新書の読み方、インプット、アウトプットの具体的方法にまで言が及んでいる。関連テーマに関する新書を3冊購入する、ザッピングメモを作る、思考ノートを作るなどはなかなかアイデアとして興味深い。しかし、著者の既出ベストセラーである「情報は1冊~」で述べられているノート術と(→)
読了日:4月20日 著者:奥野宣之
ウィニー・ザ・プー (新潮モダン・クラシックス)ウィニー・ザ・プー (新潮モダン・クラシックス)感想
最初から終わりまで10話を通して読んだのは今回が初めてだっだ。ましてや阿川佐和子による新訳は新鮮でもあった。ウィニー・ザ・プーはキャラクターこそ日本でもメジャーであるが、物語そのものは私を含めていったいどれだけの人が読んだことがあるのだろうか。今回、通読するにこの物語の不可思議さをあらためて知った。すべての話がすべてメタファであるようにも思われ、一方では単なるエンタメなコメディであるようにも読める。述べられている言葉の端々に引っかかるものがある。(→)
読了日:4月20日 著者:A.A.ミルン
私の知的生産の技術 (岩波新書)私の知的生産の技術 (岩波新書)感想
昭和63年発刊。昭和44年に刊行された「知的生産の技術」から約20年後の時点での、知的生産の技術の現況を著している。原著「知的生産の技術」の影響力はやはりすごい。そこから新たな発展と応用が本書の中に詰まっている。この本の中で語る誰もが、有名人、著名人ではなく、いわゆる市井の人々である。だからこそ、それぞれの生活の中で生かされている知的生産の技術は圧倒的な説得力を持っている。(→)
読了日:4月19日 著者:
知の現場知の現場感想
「知の現場」というタイトルのとおり、知の達人のワークフィールドを当人の経験談等を含めて紹介する。本書も梅棹忠夫著「知的生産の技術」をその原点としてそれぞれに発展させた思考・思想を扱っており、いずれも一理あるところがおもしろい。しかし、どれもやはりゼロからの生産ではなく、既にあるものの編集であったり、バージョンアップであるにすぎない。真の知的創造という点では、本家「知的生産の技術」を超えるものは見あたらない。あらためて梅棹忠夫の偉大さを思い知らされた。
読了日:4月19日 著者:
達人に学ぶ「知的生産の技術」達人に学ぶ「知的生産の技術」感想
本書は岩波新書「知的生産の技術」(梅棹忠夫著)から発展した著名人の知的生産のための体験談をまとめたものである。登場する各人が自らの体験を基に知的生産の方法論を論説する点は極めて興味深いが、詰まるところやはり各人各様であり、もはや梅棹忠夫の本旨とは大きくかけ離れているものも多々ある。方向性を規制せずに展開を許していくと、分子は無限に拡散し、最終的には正反対のものを形成する危険性がある。原著が名著ゆえに、なかなかに難しい問題を内包していることを本書は露呈している。
読了日:4月19日 著者:NPO法人知的生産の技術研究会
知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)感想
本書が刊行された1969年と言えば、まだ私が小学校低学年のころだ。その当時はもちろん、ワープロやパソコンの類はまだなく、日本語の文章を書くためには手書きが最も一般的な手段であった。そうした時代背景の中でいかに知的生産を行うかを主題としてその技術論を著したのが本書である。今から半世紀近い昔ではあるのに、そこに述べられたエッセンスはいまもって健在で色褪せていないことは驚きの限りだ。昨今の仕事術本に書かれている多くのヒントは、そのほとんどが本書で述べられている技術に(→)
読了日:4月15日 著者:梅棹忠夫
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)感想
稲見一良作品初読。以前から読みたい本に登録してあったが、縁がなかったのかいきつけの書店にも図書館にもなくなかなか巡り会えなかった。ところが先日、ふらりと立ち寄った新古書店に「ダック・コール」と「セント・メリーのリボン」の2冊が置かれているのを見つけた。即買いした。本書は狩猟をモチーフとした短編集である。作品を流れる風はどこか乾いていて外国の匂いがし、英米小説を読んでいるのではないかと錯覚しそうになった。本書に収められた6編の作品はどれも秀逸であるが、(→)
読了日:4月13日 著者:稲見一良
サイロンの挽歌 (ハヤカワ文庫JA)サイロンの挽歌 (ハヤカワ文庫JA)感想
宵野グインが本格的に始動した。新たなグインワールドが拓ける。栗本薫は戻っては来ない。しかし、その遺志は脈々と受け継がれていくのだ。グインワールドはまだまだ奥行きが深く、果ては見えない。遺志を継ぎ書き続けていくことを決意された宵野氏、五代氏にはあまり結末を急ぐことなくグイン自身にその物語を委ねて頂きたい。グイン・サーガの秘めた力に大いに期待を寄せて。
読了日:4月10日 著者:宵野ゆめ
新書がベスト (ベスト新書)新書がベスト (ベスト新書)感想
いろいろな判型の中でも新書の有用性、内容の充実性を説き、新書の読書を薦めるある種のハウツー本。しかし、ハードカバー(単行本)に比べ新書の内容の高品質性を裏付ける事実としてbookoffの100円コーナーに並んでいるのはハードカバーばかりで新書はあまり出回っていないからとしていることには、いささか疑問符が付く。なぜなら本書も、本書の後半で紹介されているスゴ本もみなbookoffの100円コーナーで売られていたから。(→)
読了日:4月7日 著者:小飼弾
わかる!使える!労働基準法―「知らない」ではすまされない仕事のルール (PHPビジネス新書)わかる!使える!労働基準法―「知らない」ではすまされない仕事のルール (PHPビジネス新書)感想
労働基準法の基礎の基礎を易しく解説。しかし、改めて見直すといかに労働基準法を厳守している企業が少ないかがよくわかる。法律が現実的でないのか、或いは労基署の指導・取締が不十分なのか。いずれにせよ、法律と現実のギャップがありありと浮かび上がる。経済優先の国政が労働基準法を有形無実化しているということなのだろうか。
読了日:4月6日 著者:布施直春
ポメラ×クラウド活用術: ポメラをクラウドエディターにする方法ポメラ×クラウド活用術: ポメラをクラウドエディターにする方法感想
ポメラユーザーとしてはなかなかに嬉しい一冊。しかし、いつの間にかDM100が発売されていたとは。愛機DM20は一昔前の名機となってしまったのか。いずれにせよ、ポメラの有用性は極めて高い。惜しむらくはiPhoneとの親和性に比べ、アンドロイドが低い点か。アンドロイドとの連携も強化してもらえたら更に嬉しいのだが。あ、これは本書の感想ではなくポメラの感想になってしまった。
読了日:4月5日 著者:舘神龍彦
数学的思考の技術 (ベスト新書)数学的思考の技術 (ベスト新書)感想
久し振りに刺激的で興味深い本に出会った。タイトルである数学的思考の技術とはいったいなんであるのかという単純な疑問が、本書を紐解くきっかけであったが、あっという間に引き込まれた。第1部は、経済学の観点から、第2部は公共哲学の視点で、また第3部は論理学からのアプローチで、といった多角的な構成は読み手にとってかなりスリリングである。特に最終章の村上春樹論は数多の村上春樹論の中でも秀逸であった。
読了日:4月3日 著者:小島寛之

読書メーター

BR 『ダック・コール』『セント・メリーのリボン』 稲見一良

 

ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

セント・メリーのリボン (光文社文庫)

セント・メリーのリボン (光文社文庫)

 

  久々に素晴らしい作家に巡り会った。

 『ダック・コール』は第四回山本周五郎賞を受賞した代表作。野生動物と狩猟をテーマにした作者いわく「狩猟小説」である。生命の有り様、自然の理、人のあるべき立ち位置など多くのことを作者は読み手に語りかける。作品を流れる風はどこか乾いていて外国の匂いがし、英米小説を読んでいるのではないかと錯覚しそうになる。本書に収められた6編の作品はどれも秀逸であるが、なかでも「密漁志願」「ホイッパーウィル」は素晴らしい。

 また、『セント・メリーのリボン』は5編の短編からなる氏の「傑作小説集」と銘打たれた1冊。ハードボイルドタッチのものからメルヘン・ファンタジー的なもの、スリルアドベンチャーの香りのするものなど多彩なオムニバス短編集だ。

 その中で表題作『セント・メリーのリボン』は日本に数少ないハードボイルドの傑作である。単にハードボイルドを気取っているのではなく、ハードボイルドの意味が何なのかを指し示してくれている。読み手は、知らず知らずのうちにその世界に引き込まれ、ぎゅっと胸を熱くし、その後でほろほろと心ほどいていく。それがたまらなく心地よいのだ。

 稲見一良(いなみ いつら)という作家について、知っている人はそれほど多くないかもしれない。私自身も、人づてには聞いてはいたものの、氏の本に出会う機会になかなか恵まれず、今回が初読だった。

 氏は、94年(平成6年)に逝去されており、発表された作品も少ない。そもそも氏が本格的に小説を書くことを決意したのが、自らの病について宣告を受けたことがきっかけだったとか。すべての作品の根底に流れている自然や生命に対する愛情と畏敬はそうした氏の境遇によるものなのだろうか。

 早すぎる氏の逝去は、読み手として非常に残念である。しかし、だからこそ、これほどの煌めきをひとつひとつの作品が放っているのかもしれない。

 

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ZK もっと図書館を活用してはいかが

 「趣味は?」と聞かれて「読書」と答える人は結構多いはず。私もその中の一人です。たくさん読めばいいというものでもないことは百も承知ですが、それでも残りの人生の時間で、あとどのくらいの本が読めるのだろうかなどと考えてしまうと、読みたい本の割に残りの時間が少ないことに底知れぬ焦りを感じてしまいます。

 そんな私ですから、ほんの細切れの時間を見つけては、読書に耽っていますが、問題はやはり本の購入費用についてです。

 巷に出回っている読書術、読書法などの本を読みますと、ほとんどの著者が「本は図書館で借りるのではなく、買って読まなければダメ」と説いています。

 しかし、小遣いがふんだんにあるのならばともかく日々の昼食代すら節約をしなければならない現状を考えれば、やはり新刊本を好きなだけ買うというわけにはいかないものです。

 それに加えて買って読んだ後の本の保管・管理も決して馬鹿にはなりません。自宅に図書室さながらの専用部屋があるようなお金持ちは別にして、普通の庶民にはそのような金銭的余裕も空間的余裕もないのが現実です。

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 そこで、私は数年前から、「積極的に近くの図書館の利用をしてみる」ことにしてみました。多くの先生方からの批判は承知の上ですが、それでもたくさん本は読みたい、でもいろいろな制限があるのは、悲しいけれどまぎれもない事実。

 ならば、図書館を自分の書庫・書斎と捉えて、今まで以上に活用してみよう、使い倒してみようと思ったのです。

 幸いにも近所に公立図書館が3館あり、3館併せれば蔵書量など全く不満がない状況であることがわかりました。加えて郊外(いわゆる田舎)ですから、それほど混雑していることもなく、A館で貸し出し中であってもB館では貸出可能であったりして、結構、便利に使っています。また、最近の図書館はどこも蔵書の有無を自宅にいながらネットで検索できますから、目当ての本がある場合には、あらかじめ貸出可能かどうかをチェックすることができ、「行ってみてがっかり」ということがほとんどありません。

 折角、自治体が税金を使って整備してくれている施設ですから、遠慮せずにどんどん使ってみてはいかがでしょう。

 そして本当に手元に置いておきたい本は、ちゃんとお金を出して買う、そうすれば私のように少ない小遣いでも、充実した読書ライフが過ごせると思うのです。

 さて、ゴールデンウィークも始まりましたが、休日、ちょっと空いた時間があれば、近くの図書館にふらりと行ってみてはいかがでしょうか。

 きっと新たな発見があると思います。

  

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BR 『読書進化論』 勝間和代

 

《購入本・中古》 H260426読了  

紙の本の有義性を説きながら、ウェブの発展性について売る側の立場から言及している。話の内容としては首肯する点が多いが、あくまでビジネスとしての期待可能性という側面での話。読み手である私たちにとってウェブ上のデジタル書店とその他のサイトの区別はあまり意味がないような気がする。ネットサーフィンをして多様なサイトを覗き歩くのと、デジタルブックを購入して読むことの間にいったいどれほどの違いがあるというのだろうか。売り手の論理は必ずしも読み手の論理とは符合しないのではないだろうか。私個人としては紙の本を超える価値をデジタル本にはいまだ見いだせないでいる。せいぜい嵩張らないで多数の作品が持ち歩けることとジップロックに入れて入浴中に読書できることくらいか。

  

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BR 『ふれられるよ今は、君のことを』 橋本紡  

 

ふれられるよ今は、君のことを

ふれられるよ今は、君のことを

 

 《図書館本》H260426読了 

 不思議な感覚の漂う作品だった。 

 物語の中での時間の流れが一様ではないようだ。それは時代を飛び石のように生きている「彼」の時間だけでなく、この小説全体を流れる時間そのものが。単純にひとつの時間軸上での出来事と仮定すれば、主人公楓の年齢は、同僚の野崎先生のひとまわり下だから48歳ということになる。 

 だが、楓と「彼」は映画『霧の中の風景』をかつて二人で観たようであり、かつ、その後、BSで放映される同作品を観る。また、楓は生徒の前で高さ50㎝の椅子からひらりと飛び降りる。私の記憶では『霧の中の風景』が日本で公開されたのは1990年、BSで放映されたのは2010年ころではなかったか。

【映画チラシ】霧の中の風景 テオ・アンゲロプロス [映画チラシ]

 この間でも既に20年の時間が過ぎていることになる。しかし、物語の中では楓と「彼」の間に20年の歳月は流れたようには思われない。まさに読み手は、濃い霧の中を彷徨い歩いているような感覚だ。あるいはすべては複雑に交差する複数の時間軸上でのことなのか。 

 田辺先生の「すべての言葉というのは、書かれたそのときから、もう読む人のもの」という言葉がいみじくもこの作品を象徴しているように思える。ところで、タイトルである「ふれられるよ今は、君のことを」という言葉を発しているのは誰なのだろうか。楓か、「彼」か。しかし、ふたりとも相手のことを君とは呼ばないのだが。すると、あるいは…。

 時間をおいて読み直すことで、違った風景が見えてくるのかもしれない。

 

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