本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

ZK 仕舞い込んだままのカメラと風景と

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机の奥から仕舞い忘れていたフィルムカメラがひょっこり出てきました。
オリンパス XA2
当時としては画期的な小型カメラで、その風貌と機能性に一目惚れして即購入したのでした。出かける時にはいつも鞄の中に入れ、気軽に気ままにたくさんの写真を撮りました。
20代前半に青年の船事業に参加し、約2ヶ月ほどインドやスリランカ、パキスタンなどの国々を訪れた際にも連れていった1台でした。
あれから30年近くたち、その間、数度にわたる引っ越しのはざまでいつのまにかどこかへ潜り込んでしまい、私自身、その存在さえも忘れかけていました。
それがふとした拍子から目の前に現れ、あまりの懐かしさにしばらく見とれていました。
しかし、いくら何でももう動かないかもしれません。
とりあえず、入れっぱなしのボタン電池を取り出してみました。幸いにも電池の液漏れや腐食はなさそうです。
背面のカバーを開けてみると、若干の錆は見受けられるものの内部は特に故障などしていなさそうです。
やはり、昭和のフィルムカメラは、今時のデジカメとは違って趣きがあっていいな、などとひとりごちながら、いちおう、内部のクリーニングと電池の入れ替えをしてみることにしました。
明日、新しい電池とフィルムを買ってきて、30年振りにシャッターを押してみたいと思います。
もしも正常に作動したら、きっとそこには30年の時間を超えたレンズを通過した画像が、静かに写し込まれることになるのでしょう。