本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

BR 『読書進化論』 勝間和代

 

《購入本・中古》 H260426読了  

紙の本の有義性を説きながら、ウェブの発展性について売る側の立場から言及している。話の内容としては首肯する点が多いが、あくまでビジネスとしての期待可能性という側面での話。読み手である私たちにとってウェブ上のデジタル書店とその他のサイトの区別はあまり意味がないような気がする。ネットサーフィンをして多様なサイトを覗き歩くのと、デジタルブックを購入して読むことの間にいったいどれほどの違いがあるというのだろうか。売り手の論理は必ずしも読み手の論理とは符合しないのではないだろうか。私個人としては紙の本を超える価値をデジタル本にはいまだ見いだせないでいる。せいぜい嵩張らないで多数の作品が持ち歩けることとジップロックに入れて入浴中に読書できることくらいか。

  

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