本と音楽と珈琲の日々

読書録、日々の出来事、雑感をつれづれに

ブックレビュー

BR 『されどわれらが日々-』柴田翔 『20世紀の思想』加藤尚武

久し振りの更新です。8月後半にちょっとバタバタしてしまい、気づいたら既に9月。台風が通り過ぎるとともに、夏も通り過ぎてしまったようです。 そんなわけで、8月はあまり本は読めませんでした。その中でちょっと良かった本を2冊ご紹介。 されどわれら…

BR 『タイムトラベルの哲学』 青山拓央

タイムトラベルの哲学―「なぜ今だけが存在するのか」「過去の自分を殺せるか」 (講談社SOPHIA BOOKS)作者: 青山拓央出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/01メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ (14件) を見る先日、立ち寄った古書店で見つ…

BR 『知の技法』 小林康夫/船曳建夫[編] 東京大学出版会 

(注:イメージ画像) 先日、高校生の息子といっしょにいくつかの大学のオープンキャンパスに行ってきました。私が通ったころの大学と現在の大学はその風景も大きく変わり、時間の流れを痛感せずにはいられませんでした。 大学での授業、講義は今はどんな感じな…

BR 『夢をかなえるゾウ』 水野敬也

かなり売れた本として、前々からタイトルは知っていました。でも、とかく売れた本って逆に手を出しづらいというか、まあ、急いで読まなくなっていいんじゃないかという気持ちになってしまい、結局、そのまま忘れてしまうということがままあります。 流行ると…

BR 『ルサンチマンの哲学』 永井均

昨日の休みは、息子のオープンキャンパス見学に付き合って(無理矢理同行して?)都内まで電車で出かけてきました。 日曜日ということもあり、比較的電車は空いていて座れたので、久し振りの電車内読書を堪能しました。電車の中って、適度な雑音とリズム的な…

BR 『西洋哲学の10冊』 左近司祥子 編著

岩波ジュニア新書から出ている 『西洋哲学の10冊』 読みました。このシリーズは、基本的に中高生を対象としたものですが、なかなかレベルが高いものが多く、大人でも十分に楽しめます。本書は、西洋哲学の代表的な哲人10人とその著作を分かりやすく紹介して…

BR 『いちご物語』 大島弓子

気が付けば7月も下旬。いまだ梅雨明け宣言は出されていないようですが、ほとんど夏のような暑さの毎日。今年もまた、梅雨が明ければ、昨年のようなゲリラ豪雨に見舞われる季節となるのでしょうか。 さて、今日から三連休。月曜日は「海の日」でお休み。7月…

ZK 6月中の読書のまとめ

だいぶ、ご無沙汰してしまいました。 梅雨に入ったというのに、あまり梅雨らしからぬ空模様。今日も夏空のような晴れの空が広がっています。 さて、6月中に読んだ本の感想をまとめてアップしました。振り返ってみると、6月は読書に充てられた時間が少なく、…

BR 『数学でつまずくのはなぜか』 小島寛之

数学って、学生時代からちょっと苦手…っていう人、多いのではないでしょうか。 特に私みたいに根っからの文系人間って、たいがい高校時代に数学や物理に挫折して、文系に進んだというパターンでは?(えっ、やっぱり私だけですか、そんな意気地なしの人生を…

BR 『哲学史のよみ方』 田島正樹

哲学史のよみ方 (ちくま新書) 作者: 田島正樹 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1998/02 メディア: 新書 クリック: 13回 この商品を含むブログ (11件) を見る 今日は久し振りの休みでしたので、途中まで読みかけてしばらく放ってあった本を改めて読み直し…

BR 『虐殺器官』 伊藤計劃

『ハーモニー』に続き、伊藤計劃作品読了2冊目でした。物語の順序から言えば、本作『虐殺器官』『ハーモニー』の順なのでしょうが。 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 作者: 伊藤計劃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2007/06 メディア: 単…

BR 『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』 立花隆

関東地方も一昨日、ついに梅雨入りしました。今日も朝から雨。これからの季節、休みの日には家でゆっくりと読書して過ごすのが一番かと。 ということで、立花隆氏によるブックレコメンド 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 作者: 立花隆 出版社/メーカー: 文藝春秋 …

ZK 5月中の読書のまとめ

あっという間に5月も終わり、今日から6月。梅雨入りもまもなくでしょうか。 降る雨を時折眺めながら、家で読書をするのもなかなか雰囲気があって良いかもしれません。 さて、5月中に読んだ本は14冊でした。読書ペースはあまり変わりませんでした。まあ、量よ…

BR 『乱読のセレンディピティ』  外山滋比古

乱読のセレンディピティ 作者: 外山滋比古 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2014/04/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 爽やかな読後感でした。 著者の本を読んだのは、名著『思考の整理学』に続いて2冊目ですが、本書も前著に優る…

BR 『桜の首飾り』 千早 茜

桜の首飾り作者: 千早茜出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2013/02/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る桜の花の季節は少し前に終わってしまいましたが、それだからこそ、静かに咲いて、ほろほろと散った桜の花びらが…

BR 『最果てアーケード』 小川 洋子

最果てアーケード 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/06/20 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (27件) を見る 小川洋子氏の小説を読んだのは、「人質の朗読会」「猫を抱いて象と泳ぐ」に続いて3冊目でし…

BR 『傷つきやすくなった世界で』 石田衣良

傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2) 作者: 石田衣良 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2008/05/09 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (40件) を見る タイトルに惹かれて書店で手に取りました。石田衣良…

ZK 4月中の読書まとめ

4月は全部で16冊ほど読みました。まあ、2日に約1冊くらいの割合ですかね。 昨年秋から電車通勤から車通勤に変わったため、通勤途中の読書タイムがなくなってしまい、月に読む本の数も激減してしまいました。 それでも何とか隙間時間を見つけての読書。これから…

BR 『ダック・コール』『セント・メリーのリボン』 稲見一良

ダック・コール (ハヤカワ文庫JA) 作者: 稲見一良 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1994/02 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (28件) を見る セント・メリーのリボン (光文社文庫) 作者: 稲見一良 出版社/メーカー: 光文社 …

BR 『読書進化論』 勝間和代

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書) 作者: 勝間和代 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2008/10/01 メディア: 新書 購入: 10人 クリック: 79回 この商品を含むブログ (227件) を見る 《購入本・中古》 H260426読了 …

BR 『ふれられるよ今は、君のことを』 橋本紡  

ふれられるよ今は、君のことを 作者: 橋本紡 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/11/07 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (6件) を見る 《図書館本》H260426読了 不思議な感覚の漂う作品だった。 物語の中での時間の流れが一様では…